「マイラーズC・G2」(24日、阪神)
六甲Sを鮮やかに差し切り、再び重賞にチャレンジする
エアロロノア。21年のこのレースは、1番人気の支持を受けながらも5着。一年の成長を示す意味でも、22年こそはタイトル奪取といきたいところだ。休み明けを叩いて、期待通りに状態はアップ。21年のリベンジを果たし、さらなる高みを目指す。
条件クラス3連勝の勢いで挑んだ21年は、差し届かず5着に敗れた
エアロロノア。1番人気の支持に応えられず、オープンの壁にはね返された格好だが、勝ち馬からはわずか0秒2差。重賞初挑戦であったことを思えば、決して悲観する内容ではない。
笹田師が振り返る。「去年は勝ち時計(1分31秒4)も速かったし、結果としてポジショニングの差が出たかな」。終始、勝ち馬の1馬身後ろにつけていたが、最後までその差が詰まらずゴールへ。競馬に
タラレバは禁物だが、位置取りが逆であれば、結果は違っていたのかもしれない。
その点、22年はひと味違う。前走の
六甲Sでは「いつもよりも前めのポジションで、これまでとは違った競馬をしてくれた」とトレーナー。手応えが良過ぎて、ラスト1Fでは早々と先頭へ。それでも最後まで集中力を切らすことなく、自力でラ
イバルをねじ伏せる快勝劇だった。「あの競馬ができれば重賞でも」。脚質に幅が出た22年は、重賞初制覇が現実味を帯びてきた。
この一族を熟知する笹田師にとって、ロロノアに懸ける思いは強い。「奥手ではないけど、この血統は気を抜く面があるんだ。(曽祖母の)
デジャヴーも(祖母の)
メサイアも、(叔父の)
スピネルもそう。力はありながらも、全力を出し切らないから、善戦止まりが多いんだ」。ロロノアも潜在能力はかなりのもの。壁を乗り越えてほしい。「去年よりも馬は充実している。ここで何とかタイトルを獲りたいね」。テーマは“全集中”。前走でつかんだ積極性を武器に、22年こそ結果で応えたい。
提供:デイリースポーツ