「福島牝馬S・G3」(23日、福島)
厩舎期待の素質馬が4歳春に開花。3番人気の
アナザーリリックが直線外から一気に伸びて、待望のタイトルをつかみ取った。
スタートで立ち遅れ後方2番手からの競馬となったが、「先週から外が伸びていたし、腹をくくって乗りました」と津村。前半5F通過が58秒6という速い流れも後押しとなった。3角過ぎからポジションを押し上げると、一気にエンジン全開。押し切りを図った
クリノプレミアムを最後は首差で退けた。
自身約3年3カ月ぶりとなる重賞の美酒に、「悔しい思いをしてきたけど、この馬と獲れてうれしいです」と笑顔を見せた鞍上。林師も「返し馬から雰囲気が抜群に良かったし、ジョッキーもうまく乗ってくれました」と人馬をたたえた。
ヴィクトリアM(5月15日・東京)の優先出走権を獲得したが、次戦については「オーナーと相談」と慎重な構え。ただ、まだキャリアは8戦と伸びしろ十分の新星。これからどんな成長を見せるか注目したい。
提供:デイリースポーツ