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ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
中山牝馬Sのレース直後に
クリノプレミアムを管理する伊藤伸師は、「(松岡)正海で勝ってくれたことが本当にうれしい」と感慨深げに語った。
松岡は20年2月8日の東京8Rで落馬し、左大腿骨を骨折する重傷を負い、長期休養を余儀なくされた。その時に騎乗していたのが師の管理馬だった。「うちの馬でケガをして、(ジョッキー人生の)1、2年を棒に振ってしまった」と振り返る。師にとっては単なる重賞制覇ではなかった。
松岡も思いは同じ。「僕もうれしかったです。先生には若い頃からかわいがってもらっている。僕のことを信頼してくれている。そういう人と仕事をしたいですよね」と胸の内を明かす。
そのチームで挑む今週のG1。鞍上は「とにかく気分良く走らせることが大事。それができれば
オルフェーヴル産駒らしい爆発力を発揮してくれる。今回は先生のために一矢報いたいです」ときっぱり。人馬が大舞台でどんなパフォーマンスを見せるか注目だ。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ