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【川崎マイラーズ予想】初夏の南関マイル王決定戦、夏以降の飛躍誓う馬が集結

  • 2022年05月17日(火) 17時00分
 第14回川崎マイラーズ・SIIIが5月18日、川崎競馬場のダート1600mで行われる。過去10年では1番人気の馬が【5-1-0-4】と人気サイドでの決着が多い一戦だが、20年は1番人気のカジノフォンテンが5着で上位人気馬が総崩れ。8番人気のグレンツェントが勝利し、2着は5番人気のリッカルド、3着は6番人気のキャプテンキングで3連単19万4040円だった。17年も5番人気のリアライズリンクス、8番人気トロヴァオ、13番人気ポイントプラスで決まり、3連単は107万6210円。大番狂わせもあり得る、初夏の南関マイル王決定戦だ。

 昨年の覇者・モジアナフレイバーが今年も参戦。前走の京成盃グランドマイラーズは不良馬場がたたって直線で伸び切れず勝利は逃したが、それでも果敢に前を狙う闘志を見せ、0秒5差の4着に粘り込んだのはさすが。2走前の根岸Sも0秒6差の7着と、中央馬を相手に互角の勝負を展開しており、7歳となっても衰えはない。昨年のこのレースはスタートでつまずき後方からとなったが、馬群をこじあけながら順位を上げ、直線は豪快に脚を伸ばしての勝利。その内容から、今年も優勝候補の筆頭は揺るがない。

 グレンツェントJRA所属時、レパードS東海Sを制覇した実力派だ。20年のこのレースに加え、同年のスパーキングサマーカップを勝利しており、これまで川崎は【4-0-1-1】。2走前の同舞台で行われた多摩川オープンは上がり最速で、鮮やかな差し切りを決めており地力の高さを証明した。前走の京成盃グランドマイラーズは6着とモジアナフレイバーに先着されているが、その差は0秒2とわずか。得意舞台で逆転を狙う。

 昨年の3着馬、ファルコンビークも怖い存在だ。川崎転入後は【3-1-1-3】で掲示板を外したのは1戦だけ。負けたレースも、すべて勝ち馬とコンマ差という安定感を見せている。前走はトライアルのスパーキングマイラーズチャレンジに参戦。勢いよくスタートを出て主導権を奪い、直線ではさらに勢いを増して脚を伸ばし、5馬身差勝利と圧巻の走りでここへの切符を手に入れた。1枠1番と絶好の枠を引き当てた今回、初重賞制覇の期待がかかる。

 実績ではコズミックフォースの右に出る馬はいない。JRA所属時、プリンシパルS制覇から駒を進めた日本ダービーで3着。大井転入後は勝島王冠をVと力を示している。地方転向後、1600mは2戦2勝。川崎の馬場も経験済みだ。休み明けでも、地力の高さは折り紙付きで、いきなりがあっても不思議はない。

 さらに、前走を早め先頭から3馬身半差で押し切り勝ちしたチサット、地元川崎のゴールドホイヤーなども展開ひとつ。目が離せない。

(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)

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