「
オークス・G1」(23日、東京)
思い出の
オークスから23年-。
ウメノファイバー(99年)以来の厩舎G1制覇を狙い、相沢師が
ライラックを樫の舞台に送り込む。
「何とかしたいよ。素質は兄の
ブラックホール(19年札幌2歳S覇者)より上。牧場にいる時から、この馬について来られる馬なんていなかった」。デビュー前から相沢師がほれ込んでいた期待の牝馬は、2走前の
フェアリーSで重賞初制覇を達成。豪快な最後方一気を決め、のちの
桜花賞馬
スターズオンアースを下した。出負けした
桜花賞(16着)は力を出せなかったが、「本来ならラストは脚を使える」と指揮官のトーンに陰りはない。
20日朝は美浦坂路を4F71秒3で上ってから、美浦Wで5F71秒5。逆襲に向けて、この中間は念入りにゲート練習を重ねている。「ゲートの中に長い時間いるのが得意じゃない。そのあたりは(横山)和生が分かってくれている」と新コンビを組む鞍上の手腕を信じている。
決まった枠順は6枠12番。「“勝ってください”の枠だね。まずは偶数、その中でも外がいいと思っていた。相沢厩舎に運が向いてきたよ」とニヤリ。23年の時を越え、府中で
ウメノファイバーの末脚がよみがえる。
提供:デイリースポーツ