「
安田記念・G1」(5日、東京)
大一番に
カラテ、
ロータスランドを送り出す
辻野泰之調教師(40)=栗東。2頭とも伏兵級ではあるが、府中が得意な前者、
高松宮記念2着の後者と、それぞれ一発の魅力を秘めている。どちらも仕上がりは問題なし。若き指揮官は意気揚々と本番を待つ。
開業2年目の辻野師が、春のマイル王決定戦に
カラテと
ロータスランドを送り込む。「G1に2頭出しできるなんて本当にありがたい。開業した時はまずは一つ勝つのが目標でした。そして次が重賞。重賞も勝たせていただいたので、次はG1を勝ちたいと思いますね」と初Vへ意欲をのぞかせた。
カラテは昨年の
東京新聞杯を勝っているように、東京マイルは好相性だ。前走はマイラーズC7着だったが、関西への転厩初戦で、スタート時に落鉄するアク
シデントもあった。「前回よりピリッとしています」と良化に手応えをつかんでいる。一方の
ロータスランドは、前走の
高松宮記念で2着惜敗とG1で好走。中間は栗東でしっかりと乗り込み、「状態面としては前走と同じか、それ以上で臨めると思います」と仕上がりに関して太鼓判を押した。
歴戦の先輩馬である
キセキ(昨年の
有馬記念を最後に引退)も、辻野厩舎にとって大きな存在だ。「香港にも行かせてもらったし、G1もたくさん使わせてもらった。
キセキのおかげで、G1だからといって意識し過ぎないで出走させることができます」。厩舎の新たな両輪が、府中で一発を狙う。
提供:デイリースポーツ