「
函館スプリントS・G3」(12日、函館)
3歳馬が虎視たんたんと古馬撃破を狙っている。
桜花賞3着の
ナムラクレアは8日、函館芝で併せ馬を行い、うなるような手応えで駆け抜け、態勢万全をアピールした。
緑鮮やかなターフを圧巻のフットワークで駆け抜けた。
ナムラクレアは函館芝で最終リハ。
メモリーレゾン(3歳2勝クラス)を2馬身ほど前に見てスタートを切ると、終始馬なりのまま5F66秒1-37秒2-11秒6をマーク。ケイコ駆けする僚馬を相手に、楽々と併入に持ち込んだ。
自ら手綱を取った長谷川師の表情にも手応えがにじむ。「あまりスイッチを入れたくないので、集中力だけ切らさないように。スクーリングを含め、いい調教ができました」。絶妙の加減で最後の仕上げを施し、満を持して本番を待つ。
「120点の競馬」という前走の
桜花賞は、最内枠を生かしたロスのない立ち回りでも3着に敗れた。「筋肉の質やトモの可動域、その辺りの充実度は増してきた。ス
プリントはカチッとしたイメージがあるが、その中でも質のいい筋肉という乗り味がある」と、ベストの千二で本領発揮を期待する。
今回が古馬初対戦となるが、メンバー最軽量の斤量50キロを思えば正直、負けられないところだ。「人気を背負う1頭になると思いますが、秋に向けて重要な一戦ですからね」と力を込めたトレーナー。大目標はあくまで
スプリンターズS(10月2日・中山)。こんなところで足踏みするわけにはいかない。
提供:デイリースポーツ