「ユニコーンS・G3」(19日、東京)
父の日に最高の贈り物だ。
ペイシャエスが混戦を制してV。父
エスポワールシチーに産駒初のJRA重賞勝ちを届けた。
前走の青竜Sは厳しい流れを2番手から粘り込んで5着。今回は「マイルは(追走に)忙しい。いつもよりためるレースを」(菅原明)と陣営と作戦を練り、好位の5番手に控える形でレースを運んだ。直線では馬群の間から粘り強い末脚を繰り出して先頭に立ち、内ラチ沿いから追い込んできた
セキフウを首差しのいだ。
JRA重賞3勝目を挙げた鞍上は「スタミナが豊富な馬で心臓がいいですね。最後までよく頑張ってくれました」と満面の笑み。小西師も「前走はきつい競馬をさせてしまったので、今回は自分のペースで行かせました。馬群の中でよく我慢した。強い馬がそろっていましたが、しのいでくれましたね」とレース内容を高く評価した。
今後は馬の状態を見ながら
ジャパンダートダービー(7月13日・大井)を視野に入れる。トレーナーは「1800メートルでいい競馬をしていたし、2000メートルを試してみるのもいいと思う」と前向き。このレースを勝った
ゴールドドリーム(16年)、
ルヴァンスレーヴ(18年)、
カフェファラオ(20年)などが、のちにJRA・G1馬へと輝いた。出世レースを制した勢いで、さらなる高みを目指す。
提供:デイリースポーツ