「
ラジオNIKKEI賞・G3」(3日、福島)
3番人気の
フェーングロッテンがゴール前で内ラチ沿いから抜け出してV。重賞初挑戦で見事にタイトル奪取に成功した。
ショウナンマグマが速いペースで主導権を握る展開。5、6番手の内から追走して直線へ。だが、
ショウナンマグマと
ソネットフレーズの2頭がまともに壁になって抜け出すスペースがない。ここで松若は1頭分あるかないかの最内へパートナーを誘導。鞍上の右ムチに反応してグイッと伸び、3/4馬身差かわしてフィニッシュした。
初コンビの前走は逃げ切り勝ち。そして、今回は好位からの競馬と自在性を発揮。連勝に導いた鞍上は「イメージ通りのレースができました。直線は外があかなかったのでイチかバチか内へ。成長しているし、今後が楽しみです」としてやったりの表情だ。
年明け初戦の1勝クラスで
タイムオーバーとなる大敗(10頭立て10着)を喫したが、2走前からブリンカーを装着して驚異的なV字回復。宮本師も「ブリンカーの効果もあるんでしょうね。ただ、もともと能力があった馬。良かったです」と笑顔。兄は昨年の
スプリンターズSを制した
ピクシーナイト。次走は未定だが、弟は中距離路線での飛躍を目指して、秋の大舞台へ照準を合わせていく。
提供:デイリースポーツ