「
CBC賞・G3」(3日、小倉)
22年デビューの新人女性ジョッキー・
今村聖奈(18)=栗東・寺島=が3日、
テイエムスパーダを見事な逃げ切りVへと導き、重賞初騎乗初制覇の快挙を達成した。女性騎手のJRA重賞制覇は
藤田菜七子の19年カペラS(
コパノキッキング)以来2回目。プレッシャーをモノともせず大仕事を成し遂げたルーキーは、今後も強心臓を武器に勝ち星を量産していく。聖奈との一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-初めての重賞騎乗。緊張はなかったか。
「冷静でした。人が気負っていても馬に余計なプレッシャーをかけるだけだと思っていたので、同じ精神で馬と向き合っていました」
-レースは主導権を奪ってかなり速い流れになった。
「今週は騎乗馬に斤量を生かして先行する馬が多くて、きのう、きょうと前め前めのレースをしました。その中で2着だったり、失敗したレースがあったりしたので、いろいろ試行錯誤しながらこのレースに臨みました。最高の結果だったと思います」
-最後の直線はどういう気持ちだったか。
「モニターで見た時にセーフティーリードだと思ったので、あとはしっかりハンドライドで追うことと、逃げ切る気持ち良さを感じながら、人馬一体になれたと思います」
-ゴールの瞬間は。
「毎レース1着で駆け抜けることがジョッキーとして最高の瞬間だと思います。今回はひときわ観客の声援が聞こえましたし、馬に“ありがとう”という気持ちで鼓舞しました」
-重賞初騎乗初制覇。これからの抱負を。
「デビューした時からたくさんの人に夢と希望、そして感動を与えられるレースをしたいと言っていたので、少しでもそういったサービスができたのなら私は光栄です」
提供:デイリースポーツ