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ボンネビルレコードが9年にわたる誘導馬としての役割を終える 今後は日高の牧場で余生へ

  • 2022年07月06日(水) 20時44分
 多くの人に愛された大井競馬場の誘導馬ボンネビルレコードが引退しました。

 競走馬時代は2歳から10歳までそれぞれ大井と中央に所属し、2007年の帝王賞(JpnI)や2008年のかしわ記念(JpnI)など通算7つのタイトルを獲得。競走生活を終えると約9年に渡り、大井競馬場の誘導馬として多くのファンに笑顔を運んでくれました。競走馬時代から愛称は『ボンちゃん』。

 6月29日の帝王賞当日が誘導馬としての最後の仕事になりました。9レースと10レースは新米誘導馬のカネヒキリ産駒トロヴァオと一緒に誘導。帝王賞と最終レースは、芦毛コンビのナイキスターゲイザクリールマグナムも加わり4頭立て。

 最終レース後にはウイナーズ・サークルでボンネビルレコードと関係者の写真撮影会を実施しました。競走馬現役時に所有していた塩田清オーナー夫妻をはじめ、主戦だった的場文男騎手、中央時代に担当していた藤盛正治さん、坂口昇さんをはじめとした誘導馬スタッフの皆さん、的場騎手の新町充寿マネージャー、後輩誘導馬たちが集まりました。

 的場騎手がボンネビルレコードに跨った姿はファンも関係者も大喜び。ボンネビルレコードを愛した人たちが同じ時間を共有し、卒業式のような温かい優しい時間が流れました。

 遡れば、厩舎でも有名なほど気性が荒くパワーも凄まじかったというボンネビルレコードに、引退後から誘導馬としての心得をじっくりと教えていき信頼関係を築いていった坂口さん。

「受け入れてくれた時はすごくうれしかったことを覚えています。これまで一緒にやって来て、お互いに育っていく感じでした。引退当日はこれが最後だと思うと涙が出るくらい寂しかったので、いつも通りに乗ることを心掛けました。たくさんの方に集まって頂いて、改めて凄い馬に携わらせてもらっていたんだなぁと思いました」(坂口さん)。

 今後は北海道の日高の牧場で余生を過ごす予定とのこと。20歳、ゆっくり穏やかに暮らして欲しいと思います。ボンちゃん、お疲れ様でした! ありがとうございました!

(取材・文:高橋華代子)

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