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函館記念・G3」(17日、函館)
7歳にして初めて夏の北海道シリーズに参戦する
サンレイポケットが13日、函館芝での併せ馬で力強い動きを披露した。5歳夏から左回りを中心に使われてきたこともあって洋芝は未経験だったが、スムーズな走りで問題はなさそう。昨年秋には天皇賞、ジャパンCで4着に健闘。2つ目のタイトル奪取で実力を誇示してみせる。
主戦の鮫島駿を背に函館芝に姿を見せた
サンレイポケット。6日の栗東CWでの1週前追い切りに続き、ブリンカーを装着して洋芝の感触を確かめた。パートナーは先週と同じく
メモリーズオブユー(2歳新馬)。半馬身ほどリードしながら徐々にスピードを上げていく。初コースのコーナリングも問題なく、直線に向くと相手のリズムに合わせながら末脚を伸ばした。4F52秒7-38秒1-11秒5をマークして、悠々と併入した。
鞍上は「洋芝での走りは良かったです」と好感触をつかんだ様子。雨の降る中だったが「日曜もこういう天気の中での競馬になると思いますが、問題はないと思います」と馬場悪化を気にすることはなさそうだ。
やはり、焦点となるのはブリンカーの効果だろう。課題である行き脚の鈍さと、勝負どころでの反応の悪さを解消するための秘策。鮫島駿は「効果はありますね。滞在で落ち着き過ぎていて、もう少し気持ちが入ってほしいけど、レースではうまく気持ちを乗せていきたい」と確かな手応えを得ている。
そのあたりの認識は高橋忠師も同じ。「ブリンカーを着けても嫌がらず、追い切りもしっかり反応できていた。前走と比べて状態はいいし、洋芝も合うと思う」と期待は大きい。
鳴尾記念3着のあと、賞金不足で予定していた
宝塚記念には出走できなかった。秋のG1戦線で同じ悔しさを繰り返さないためにも、ここはきっちりと賞金を上積みしたいところだ。
提供:デイリースポーツ