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【函館2歳S予想】世代最初のJRA重賞競走 キャリアも浅い若駒たちの予想難解な一戦

  • 2022年07月16日(土) 06時35分
 JRAで行われる世代最初の重賞競走で、キャリアも浅く、まだ逃げ切りしか経験がない馬が多い争いだけに難解だ。

 ◎ブトンドールのデビュー戦は、好ダッシュからハナを奪おうというものだったが、他馬を先に行かせて折り合いを付けてゴール前は鋭く抜け出した。ゴーサインが出されてから加速するまで時間はかかったが、最後は沈み込むようなフットワークが印象的だった。父は高松宮記念を制したビッグアーサーで、母プリンセスロックJRAダート短距離の3勝馬。母系は見るべきものはないが、離れた一族にはジャパンダートダービーカゼノコ、その母でカブトヤマ記念優勝タフネススターがいるファミリーだ。稍重馬場で評価が難しいがレースセンスに期待する。

 〇スプレモフレイバーのデビュー戦は仕上がりが早く、またスピードのあるダイワメジャー産駒らしくスピード感あふれるものだった。ポンとゲートを飛び出すと、そのままハナを切って、最後2ハロンは11.3、11.4のラップで余裕たっぷりに逃げ切った。半兄に現役オープン馬サイクロトロンがいる血統で、サクラバクシンオー産駒の母はJRA芝1200m以下で2戦2勝。ダート1200mで2勝というスピード馬だった。

 ▲ミシェラドラータはデビュー戦で、今回のレースで人気の一角となっているクリダームの2着。この時はダッシュ付かずに後方からの競馬となったが、巧みにインコースに潜り込むと、最後は狭いところを割るようにして勝ち馬に迫り、2戦目に順当勝ち。ゲートは互角だったが、二の脚利かせて好位を進むと、最後は外からあっさりと抜け出した。2歳戦に強いキンシャサノキセキ産駒で、近親にはダイヤモンドビコーラッキーライラックハーツクライが名を連ねる名門ファミリーで成長力も期待できる。

 好発から1度は控えて最後はスピードで押し切った△クリダームのデビュー戦も秀逸だった。祖母マザートウショウは1992年の函館3歳S優勝馬だ。連闘で挑む△アスクドリームモア、人気の盲点になりそうな△ロッソランパンテも押さえておきたい。エピファネイア×キングカメハメハの本格配合で母系はトゥザヴィクトリーらを擁するフェアリードール系。東京競馬場でのデビュー戦は奥深さを感じさせるものだった。

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