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【中京記念】シャーレイポピー 祖母から継ぐ“ひなげしの血”

デイリースポーツ
  • 2022年07月18日(月) 06時00分
 「中京記念・G3」(24日、小倉)

 パソコンで「競馬 一族」と検索すると、真っ先に出てくるのは“華麗なる一族”だ。名牝イツトーから派生したハギノトップレディハギノカムイオーダイイチルビーら日本の一時代を築いた名馬たちのことは以前、末裔のアイオライトを取り上げた際にも紹介させてもらった。

 そして次に出てくるのが“薔薇一族”。ローザネイから派生した子孫はいまだに活気があり、最近ではスタニングローズが今年3月のフラワーCで重賞制覇。次戦のオークスでも2着に好走する活躍を見せた。

 今回紹介するシャーレイポピーは、3代母アドマイヤサンデーから派生した一族の出身であり、祖母トールポピーの全きょうだいには重賞3勝馬フサイチホウオーや11年秋華賞アヴェンチュラがいる名家だ。母オリエンタルポピーへと続くこの牝系は“ポピー=ひなげし一族”として広く派生する可能性を秘めている。

 祖母トールポピーは07年阪神JFを制し、翌08年にはオークスを優勝。繁殖牝馬として大きな期待をかけられたが、12年に腸捻転を発症し、7歳という若さで早世した。パソコンで検索すると“事件”や“斜行”と出てきてしまうのは仕方がないことなのかも知れないが、私個人はノーサイドとしたい案件だ。

 トールポピーの忘れ形見はわずか2頭で、その血を繋いでいるのはオリエンタルポピーのみである。キングカメハメハ産駒の同馬は4戦して未勝利に終わったものの、繁殖として2番子のシャーレイポピーがオープン入りしたのは立派。一族としての役目は十分に果たしていると私は思う。ちなみに、オリエンタルポピーの花言葉は“繁栄”。彼女の存在があって、ひなげしの血が末永く続いていくことを願っている。

提供:デイリースポーツ

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