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【POG】秋の飛躍に期待を込めて 良血シリンガバルガリスは放牧へ(栗東発)

デイリースポーツ
  • 2022年07月23日(土) 19時05分
 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今年初めてのJRA2歳重賞・函館2歳Sを勝ったブトンドール(牝、池添学)。初戦とは違って道中は後方からのレースだったが、直線に入ると外からグイグイ伸びて、逃げ切りを狙ったクリダーム(牡、須貝)をゴール前できっちり1馬身4分の1かわしてV。池添学師&鮫島駿Jはカイカノキセキで2着だった昨年の借りを返して、トレーナー、ジョッキーともに2歳重賞初制覇を決めた。レースを振り返って、師は「適度に時計がかかったり、展開が向いたりした面はありましたが、いい内容で勝ってくれました。これなら距離が延びてもやれそうです。マイルまではこなしてほしいと思っています」と話した。いったん放牧に出して、次走は未定。

 同レースで2着のクリダームは小倉2歳S(9月4日・小倉、芝1200m)へ向かう。須貝師は「まだ2歳だし、パンとしていない現状でよく頑張ってくれている」とレースぶりを高く評価。スピード能力は高く、重賞初制覇のチャンスは十分だ。また、僚馬で6月の阪神新馬戦(芝1800m)を勝ったカルロヴェローチェ(牡)は札幌2歳S(9月3日・札幌、芝1800m)を予定。

 16日の福島新馬戦(ダート1150m)を快勝したシナジーエフェクト(牡、坂口)。スッと好位に付け、4角で外へ膨れてきた馬の影響を受けながらも、ゴール前できっちり差し切ってV。着差(半馬身)以上に強い内容だった。今後について、師は「放牧に出します。距離が延びても対応できそうなレース運びでしたし、今後が楽しみです」とさらなる成長を期待した。

 10日の小倉新馬戦(芝1800m)で9着だったラッキーライラックの全弟シリンガバルガリス(牡、松永幹)は放牧へ。師は「ずっと促しつつの追走でしたが、ラストは脚を使っていました。レースを覚えてくれば」と今後の成長に期待を寄せた。

 3日の福島新馬戦(芝1200m)を勝ったチカポコ(牝、西園正)は小倉2歳Sへ。(馬三郎栗東支局・塩手)

提供:デイリースポーツ

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