7月31日(日)に新潟競馬場で行われる
アイビスサマーダッシュ(GIII)に出走予定の
シンシティ(牝5、栗東・
木原一良厩舎)について、追い切り後の森貞調教助手のコメントは以下の通り。
「(前走は)初めての芝挑戦であくまで未知数というつもりでしたが、ダートの競馬同様に、テンのスピードを活かして最後まで粘ってくれたという印象です。溜めて終いに伸びるというよりは、気分良く持ち前のスピードを活かす競馬は、(スピードが)この馬の特徴というか最大の長所なので活かしていこう、ということです。
前走後は短期放牧へ出して、ここを最大の目標に逆算して(栗東へ)戻して、ここまで順調に来ています。
(1週前追い切りは)元々坂路ではとても良い動きをしてくれる馬でしたが、時計以上にパワフルな走りに見えました。問題のない完璧な仕上がりになっています。
(今日の追い切りは)先週に目一杯の時計を出しているのでテンションを上げずに、厩舎の助手がサラッとやっています。胸を張って出せる状態になっていると思います。
富田騎手も『前走は内枠で外に出していくまでに多少のロスがあったので、(今回は)外枠からハナを切っていきたいです』と言っていました。それができれば、一番良い力を出せる状態にあると思います。富田騎手は前走からの騎乗で、調教も前走の前からの騎乗ですが、『前走より力強い走りになっていて、状態面も動きすぎるくらい動く、かなり良い状態です』と言っていました。
重賞初挑戦ですが胸を借りるつもりで、前走では目処を立てている条件なので、楽しみに迎えたいと思っています。
古馬になっていくにつれ、緩かった部分が力強くなってきました。乗っていてパワーも感じるところが増えてきました。元々のスピードに力強さが加わって、さらに成長していければと思います。
これは厩舎サイドの話になりますが、木原厩舎の馬に弟子の
富田暁が乗って、重賞で勝てればというのが厩舎みんなの願いですし、馬にとっても重賞初制覇の良いレースになればと思います」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI