新種牡馬
サトノダイヤモンドの産駒として最初にデビュー勝ちを決めた
ダイヤモンドハンズ(栗東・
池江泰寿厩舎)。前走後は一旦放牧に出されており、7月28日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩した。今朝3日は次走予定の
札幌2歳S(9月3日・札幌芝1800m)に向けた追い切りを行っている。
1回目のハローが終了した直後のCWで3頭併せ。3歳未勝利の
ロマンドブリエが先行し、これに2歳新馬の
レッドヴァジュラがついていく。これら2頭を前に見る形で
ダイヤモンドハンズだったが、6F標識の地点で先頭との差は5馬身ちょっとくらいだった。
向正面でのラップは決して速くなかったが、3コーナーから4コーナーにかけて先頭がペースアップ。
ダイヤモンドハンズは内を回ったとはいえ、楽な手応えで前に並びかけてくる。そして、最後の直線に向いたところではじわじわと前に並んだ。
ラスト1F標識手前辺りで外2頭の手応えが一杯になると、こちらは軽く仕掛ける程度でビュンと伸びて2頭を突き放す。素晴らしい瞬発力で相手を圧倒し、楽々と先着。時計は6F84.2〜5F66.3〜4F50.8〜3F36.6〜2F23.0〜1F11.6秒。まだレースまで1ヶ月の時間がある時点でこの動きは、とんでもないという言葉しか出てこない。
(取材・文:井内利彰)