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【関屋記念】ウインカーネリアン 本当の勝負はここから 父の成長力で本格化へ

デイリースポーツ
  • 2022年08月08日(月) 06時00分
 「関屋記念・G3 」(14日、新潟)

 ただ今、札幌出張中。我が故郷での競馬開催は、何年経っても胸が高まるものです。

 夏の札幌競馬の楽しみは、何と言っても好素材が集う新馬戦。7月31日の札幌5R(芝2000メートル)には、関東記者の評価が高かったウインアイオライト(牝2歳、美浦・手塚)が登場。どんなものかと注目して見ていましたが、結果はまさかの4着に敗れました。

 スッと2番手に取り付くも、まだ体力が付き切っていないのか、平たんの直線でつまずいて失速。レース後、松岡騎手は「まだ若くて、道中は渋い。直線では、手前を変えるとバランスを崩してつまずいた」とコメント。今後の成長に期待したいところです。

 同馬が注目を集めた背景には、関屋記念に出走する全兄ウインカーネリアンの存在があるからでしょう。昨年4月のダービー卿CTを右前挫石のため出走取消。約1年の休養を余儀なくされましたが、復帰戦の六甲S(6着)を叩いて谷川岳S-米子Sを連勝。ここにきてメキメキと頭角を現してきました。

 この血統は、「社台」×「ラフィアン」のアウトブリード。万能型スクリーンヒーローを父に持ち、母コスモクリスタルは98年スプリンターズS覇者マイネルラヴ×95年函館3歳S3着馬クリスチャンネーム(この馬はノースヒルズ所有でしたが)のスピードを受け継いだスプリンター。陣営にとって、この配合から良質のマイラーが出たのは期待通りと言えるでしょう。

 やはり、肝になるのは父スクリーンヒーローゴールドアクターモーリス、本馬に受け継がれた成長力は素晴らしいものがあります。完成までに時間を要しても、本格化すれば大輪の花を咲かせる可能性は十分。本当の勝負はこれからです。(デイリースポーツ・松浦孝司)

提供:デイリースポーツ

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