「
レパードS・G3」(7日、新潟)
芦毛の巨体を躍動させ、7番人気の
カフジオクタゴンが登竜門レースを制した。手綱を取ったのは香港の名手ホー。縁深い矢作厩舎の馬で、自身のJRA重賞初タイトルをもぎ取った。2着は1番人気の
タイセイドレフォン。3着に2番人気のハピが続いた。
中団から息を潜めて5番手に進出し、凝縮された馬群から脚勢良く抜け出したのは7番人気の伏兵。鞍上ホーに導かれ、
カフジオクタゴンが重賞初制覇を果たした。
「矢作厩舎で勝てたことがうれしいです」。昨春のクイーンエリザベス2世Cで、
ラヴズオンリーユーを見事勝利に導いた名手。縁深い矢作厩舎で自身のJRA重賞初タイトルを獲得し感慨深げだ。「川田騎手のようなトップジョッキーと叩き合いができたし、ものすごく楽しかった。先週はダートはあまり好きでないと話しましたが、これで好きになりそう」と笑みをこぼした。
世界を股に掛けるトップステーブルの仕上げに、ホーも改めて舌を巻く。馬は追い切り後に急激に仕上がりを進めていた。「追い切りでは少し太いかと感じたが、返し馬では脚が軽く、別馬のようだった。矢作厩舎の仕上げに感謝したい」。状態の良さを感じ取り、本番でも強気に攻められた。
電話で師に勝利を報告した安藤助手は「先生は“良かった、うれしい”と。馬はまだまだ体が緩くて大型だし、馬が自身の体重に振られて4角で膨れるようなところもありました。そのあたりに成長の余地も残しています。でも、ここ数戦内容が良く、これでオープン馬になったので、いったん放牧に出して、ローテを練り直すことになります」と話した。
トランセンドや
ホッコータルマエなど、これまで多くのダート界の雄を輩出してきた出世レース。レース史上最高馬体重546キロで勲章を手にした大物が、さらなる飛躍を目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ