スマートフォン版へ

【札幌記念】JRA初白毛馬対決 進化したソダシ いとこハヤヤッコに勝つ

デイリースポーツ
  • 2022年08月16日(火) 14時23分
 「札幌記念・G2」(21日、札幌)

 日本で初めて白毛の競走馬として認定されたのが79年生まれのハクタイユー。それから43年の時を経て、今年の札幌記念では、条件戦も含めJRA史上初となる白毛馬対決が実現する。白毛馬初のG1馬ソダシVS白毛馬初の芝&ダート重賞制覇のハヤヤッコ。真夏の頂上決戦という大きな舞台で、いとこ同士が激突するドリームレース。どんなシーンが見られるのか、今から待ち切れない。

 白毛馬としては後輩のソダシだが、昨年の覇者で実績はリードしている。吉田隼は「連覇をして、クロフネ産駒の最高傑作になってほしいですね」と期待を寄せる。ベストはマイル戦。ただ、昨年は52キロと斤量の恩恵があったとはいえ、世界で活躍したラヴズオンリーユーを打ち破った。須貝師は「洋芝が合うのは確かですから」と分析する。札幌の2000メートル戦なら実力を存分に発揮できる。

 歴史を塗り替えてきた。20年阪神JFを制し、白毛馬として史上初となるG1制覇を達成。翌年の桜花賞を勝ってクラシック初制覇も成し遂げた。そして、前走のヴィクトリアMでG1・3勝目をマーク。トレーナーは「前走は牝馬同士でも、お姉さんの立場で負けられない気持ちもあった。強い競馬だったし、能力の高さを示してくれました」と振り返る。既に白毛馬の枠を超えた活躍を見せていると言っていい。

 4歳になっての成長も見られる。鞍上は「いいハッキングができるようになりました。重心が安定して自分のバランスで走ってくれる。他の馬もこんな感じでできたらなと思うくらい。乗っていて気持ちがいいです」と笑顔で語る。身のこなしが上達してムダな動きがなくなり、以前よりもスムーズな走りができるようになった。経験を重ねて進化している。

 「同じ白毛のハヤヤッコは前走で強い競馬をしたし、白毛対決でファンの方が盛り上がってくれればいいですね」と須貝師も楽しみにする。JRA史上初となる白毛馬同士の対戦となるレースで、人気と実力を兼ね備えたアイドルホースがファンを魅了する走りを見せる。

 ◆白毛馬 競走馬の毛色は、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、栗毛、栃栗毛、白毛の8種類。JRAにおける競走馬登録数(馬名のついている馬の数)は15日現在8463頭で、うち白毛馬は7頭(現2歳馬含む)。全体の0.1%と極めて希少な血統である。発現メカニズムは十分に解明されておらず、産駒は白色または全身の大半が白色で生まれる。なお、芦毛馬は加齢によって白くなるが、途中で白毛馬に変わることはなく、登録変更もない。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す