競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
夏競馬もいよいよ終盤に突入。来週は新潟2歳S(28日・新潟、芝1600m)が行われる。なお、7月30日の新潟新馬戦(芝1600m)で上がり3F31秒4の衝撃的な末脚で突き抜け、レース直後は同レース出走を検討していた
リバティアイランド(牝、中内田)はその後、所属するサンデーサラブレッドクラブのホームページで出走を見送ることを発表。ノーザンFしがらきへ放牧に出された。次走は未定。
ここでは有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。
まずは昨年の
ヴィクトリアマイルで4着に好走した
ディアンドルの半弟
アイスグリーン(牡、
池添学)から。1週前の17日は僚馬
スレイマン(4歳オープン)を相手に重馬場の栗東坂路で併入。4F53秒6-12秒6をマークした。師は「しまいまでしっかりしていたし、いい動きでした」と納得の表情。「前走は輸送を考慮しての調整で、まだ緩さがありました。上積みは見込めますし、前走の行きっぷりなら千六でも流れに乗って運べると思います」と重賞制覇へ向けて期待を寄せた。
7月9日の小倉新馬戦(芝1200m)を勝った
タマモブラックタイ(牡、角田)は、あえて2F延長のここを狙ってきた。師は「おとなしい性格でどんと構えている感じ。新馬戦の勝ち方も千二っぽくなかったからね。血統的には千二、千四かなと思うけど、ジョッキー(角田河)は『千八でもいいくらいです』と。スタッフとも相談をしたうえでマイル重賞に挑戦を決めました」と理由を説明した。栗東CWで長めから追われた17日の1週前追いに関しても「いい動きだった」と状態面の上積みも示唆。鞍上・角田河は重賞初制覇の懸かる一戦。2F延長でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。
7月3日の福島新馬戦(1200m)を勝った
チカポコ(牝、西園正)は放牧を挟んで、ここを目標に調整。師は「新馬戦を勝った後に気持ちが切れていた感じもあったので、いったん放牧に出してリフレッシュをさせた。とてもいい感じで戻ってきたし、中間の追い切りの動きも上々。普段のケイコの感じからマイルも左回りも問題はない」と舞台変わりでさらに進化した走りを期待した。
今年の札幌開催で初めてのレースだった7月23日の未勝利戦(芝1800m)を勝ち、続く
コスモス賞は4着だった
アンテロース(牡、岡田)は札幌2歳S(9月3日・札幌、芝1800m)を予定。6日の札幌未勝利戦(芝1800m)を勝った
ドゥーラ(牝、高橋康)はレース後の脚元の様子を見極めたうえで、同レースへの出走を考えている。 (馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ