「キーンランドC・G3」(28日、札幌)
新境地を切り開くか-。
トウシンマカオはデビューから6戦2勝。前走のNHKマイルC8着を含め、ここまでは全て芝1400〜1600メートルの条件を使われてきたが、今回初めて芝1200メートルの舞台に挑戦すべく、勇躍北上してきた。
6F戦を選択した理由について、小峯助手は「(NHK)マイルCで乗り役さんと少し距離が長いという話になりました」と説明した。決戦の地である札幌競馬場に到着したのは20日。翌21日に軽めの乗り運動を行うと、最終追い切り前日となる23日は、ダートコースでキャンターをこなした。「少し環境(の変化)を気にしていて慣れているとは言えないけど、調子は全然問題ないですね」と不安なしを強調した。
3歳の夏を迎え、変化が感じられるようになった。前走でハナに立つなど、もともと前進気勢の強い馬。ただ、「今回は放牧明けで、美浦では落ち着いていたんですよ。そこがどうかですね。精神面の成長と思うんですけど」と話し、「今回は千二ですからね。普段の感じから折り合い面に関しては大丈夫だと思う。操縦性がいい馬ですから」と続けた。
初距離、休み明け、古馬初対戦など課題は多いものの、斤量53キロは大きな魅力。「チャンスはあるはず。ベストは1400メートルですが、ここで結果を出せれば今後につながるので」。リーディングトップをひた走る川田を鞍上に迎え、勝負の準備は万端。ここで活躍の場を広げ、飛躍の秋へとつなげたい。
提供:デイリースポーツ