「新潟2歳S・G3」(28日、新潟)
連闘策が実った。4番人気の
キタウイングが、後方から満を持してのスパート。馬群の内をすくって鮮やかに差し切り、父
ダノンバラードに初重賞をプレゼントした。
戸崎圭の好判断が光った。スタートは遅れたが、これも想定内。「後ろからと決めていた。リズム良く走れていたし、(直線は)内もそんなに悪くはないので、馬場のいいところを走らせた。最後はいい脚でしたね」。直線ではラ
イバルたちが外へ進路を取ったが、ブレることなくマイペースを貫いて勝利をつかんだ。
先週21日に牝馬限定の未勝利戦を鼻差でV。小島師は慎重に馬の状態を見極めて、出走に
ゴーサインを出した。「前へ行く馬が多かったので、展開も向くかなと思って。うまく行く時はこんなものだね」と牡馬相手の勝利に目を細めた。
今後はしばらく休養する。暮れの
阪神JF(12月11日・阪神)も視野に入るが、トレーナーは「開業当初からお世話になっている馬主さん。なかなかG1なんて出れるものじゃない。楽しんでもらえるように、気をつけながら調整していきたい」と気を引き締めていた。
提供:デイリースポーツ