秋競馬の開幕を告げるマイル重賞として長い歴史を持ち、今年で67回を数える。野芝のみを使用した馬場の開幕週に行われるため、速い勝ち時計で決着しやすい。
1.スピードタイプの台頭
路盤が改修された15年以降の数年は中距離タイプの台頭が多かったが、近年に関しては
トロワゼトワル、
ジャンダルム、
ボンセルヴィーソ、
コントラチェックなど当時マイル以下を主戦場としていたスピードタイプの活躍が目立っている。
2.先行力があるか
19・20年は3着以内に好走した延べ6頭いずれもが4角3番手以内だった。また昨年に関しても、逃げた
コントラチェックが12番人気で2着に激走した。路盤改修後の数年は差しが決まることの方が多かったが、近年は傾向が変わり逃げ先行馬の台頭が目立つ。
3.前走着順に注目
新潟開催だった14年を除く過去9回で、前走1・2着だった馬が7勝。複勝率に関しても、前走1着は27.8%、前走2着は35.7%に上る。また、前走3着馬も勝ち馬こそいないが、複勝率は38.5%ある。対して、前走4・5着の馬は複勝率10.5%、前走6〜9着の馬は複勝率15.6%、前走10着以下の馬は複勝率11.6%。ハンデ戦にしては前走好走組の存在感が大きい。
シュリは前走の
関屋記念で逃げの手に出て2着激走。ここ1年ほど低迷していたが、ようやく再起の兆しを見せた。坂は苦にしないこと、右回りの実績があることから初の中山もこなせると見る。引き続き
津村明秀騎手が手綱を取るのもプラスで、連続好走に期待。