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セントライト記念・G2」(19日、中山)
22年に入ってから圧巻の走りを連発。いまだ底を見せていない良血馬
ローシャムパークが、3連勝での重賞初制覇に挑む。夏場の休養を経て、陣営はさらなるパワーアップを感じている。引き続き名手ルメールを確保。世代の勢力図を塗り替えるかに注目だ。なお、最終追い切りは僚馬
ベジャールとともに16日を予定している。
ダイナカールから
エアグルーヴへとつながる偉大な名牝系から、また一頭楽しみな馬が頭角を現してきた。目下2連勝中の
ローシャムパーク。2歳時は勝ち上がれなかったが、年が明けた2月の未勝利戦を4馬身差で快勝すると、4月の
山藤賞で7馬身差の圧巻Vで完全に軌道に乗った。
夏場は無理せず休養に充て、満を持しての重賞初挑戦。穂苅助手は「常歩から背中を使って、しっかり動けるようになっている。馬が成長しています」と上積みを実感する。前走時に488キロだった馬体も、今週時点で510キロ前後まで増えているという。「春と比べたら、だいぶしっかりしてきました。体がふっくら見えるのも、いい傾向」と満足そうにうなずいた。
13日朝は美浦坂路を4F59秒5-14秒5で駆け上がった。「最近は折り合い面にも進展が見られる」と仕上げ人が話すように、以前までの課題だった掛かり癖も解消している。「相手は強くなるけど、ペースが速くなった方が競馬しやすくなるはず。このクラスでも通用すると思っているし、重賞を勝てるだけの馬。今後のためにも結果が欲しいところです」。陣営の期待値は相当高い。遅れてきた大物が勢力図を塗り替える可能性は大いにある。
提供:デイリースポーツ