「セントライト記念・Ｇ２」（１９日、中山）

　夏の上がり馬ガイアフォースが１５日、栗東坂路で上々の仕上がりをアピールした。

　開門直後の栗東坂路。白みを帯びた芦毛の馬体を弾ませながら、ガイアフォースがゆっくりと坂を駆け上がる。先週が“動”なら今週は“静”。馬なりのまま単走で４Ｆ５６秒８-４０秒３-１２秒８をマーク。最後は軽めのメニューで整えた。

　２週連続で騎乗した松山は「先週しっかりやっているのでリズム重視で。いいフットワーク。余裕のある走りでした」とうなずく。先週は同４Ｆ５２秒７-１１秒８を計時。ビシッと追った効果で「良くなっている感じがしました。落ち着いていましたし、体もパンとしてきました」と体調アップを感じたようだ。

　舞台は中山芝２２００メートル。距離が１Ｆ延長するだけに、杉山晴師も「リラックスした走りで良かった」と理想的な内容に満足げ。あとは、信頼する鞍上に全権委任だ。松山が「乗り味がいいし、スタートセンスもある。レース自体も上手。総合力が高い」とほれ込む逸材。白く輝くキタサンブラック産駒が、トライアルを制して春の勢力図を塗り替える。

提供：デイリースポーツ