「
オールカマー・G2](25日、中山)
完全復活へ-。無敗牝馬3冠達成という輝かしい実績を持ちながら、
秋華賞を最後に勝利から遠ざかっている
デアリングタクト。21年の香港クイーンエリザベス2世C3着後に右前肢繋靱帯炎を発症し、長期離脱を余儀なくされた。それでも、不屈の闘志で1年1カ月ぶりにターフへ戻ってくると、ヴィクトリアMで6着、続く
宝塚記念ではレコード決着の3着に食い込んだ。
「いいポジションでしっかりと流れに乗る競馬ができましたし、最後もさすがという走りをしてくれたと思います」と、主戦の松山は前走のレースぶりを振り返る。まだ能力全開とまではいかなかったが、それでも復活への道筋がはっきりと見えたレースだった。
早々と秋はここからの始動を表明。調整は予定通りに進んでおり、杉山晴師は「春先よりモタれるところもないですし、追い切りの感じはさらに良くなっています。しっかりと攻め馬もやれていますよ」と順調ぶりをアピールした。松山も「
宝塚記念の時と比べて、だいぶ体の使い方が良くなっている」と上昇気配を実感。まずは始動戦で久々の勝利を飾り、強い女王の姿を取り戻す。
提供:デイリースポーツ