10月2日(日)中山競馬場で行われる
スプリンターズステークス(GI)に出走を予定している
シュネルマイスター(牡4歳、美浦・
手塚貴久厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。
シュネルマイスターについて
手塚貴久調教師(前走を振り返って)
「ドバイでは不甲斐ないレースになってしまい、体調がどうなのかと半信半疑なところはありました。実際に、
安田記念ではこの馬のベストの状態では決してない中で2着と、底力のあるところを改めて認識しました」
(
スプリンターズS参戦の経緯について)
「夏は休養に充てることは当初から決まっていて、秋の目標をどこに定めるかオーナーサイドと協議した際に、
マイルチャンピオンシップに一番いい状態で使いたいと意見が一致しました。その間にどこを挟むかとなり、去年は
毎日王冠を使いましたが今年は斤量も違いますし、3歳馬との斤量差もあり楽なレースにはならないだろうと。
また、
マイルCSに向けて少しでもレース間隔があいた方がこの馬にとってはいいのかなという話になり、それならばチャレンジではあるけれど
スプリンターズステークスに使って
マイルCSに向かおうということになりました」(今朝の追い切りについて)「前回よりもいい状態で帰ってきましたので、調教も2週前、1週前とこちらが思った通りにできています。
今週も、先週とあまり変わらないイメージでやりましたが、先週よりも反応が良く、こちらが思い描いていた通りの手応えや動きだったと思います」
(キャリア初の1200m戦となるが)
「正直、それだけだと思います。能力自体はこのメンバーに入っても上位だと思っていますし、そこで1200mでどうかと、皆さんも思われているだろうし、私自身も厩舎スタッフもオーナーも、そのあたりが鍵だと思っています。ただ、キングマンという父はマイル色が強いですし、母系は長めの距離ももつ血統ですが体型的なところをみるとマイル以下の距離でも十分対応できる体つきで、短距離で通用するのではないかというメンタルも持ち合わせているので、プラスに考えてレースに臨みたいです」
(この距離に出走するにあたり、調教で工夫したことなどは)
「基本的なことは変えていませんが、普段は坂路でさほど強いキャンターをしないところを、意識して少し速めのキャンターをしたりなど、微妙なさじ加減はしているつもりです。ただ本質的なところはしっかり馬を作るというところなので、そこはブレないでやっていました」
(ファンへ向けて一言)
「珍しいキングマン産駒ということで、日本の競馬界のいろんなところで存在価値が出てくる馬だと思っています。GIの勲章をもうひとつ手に入れられればこの馬の
ステータスも上がってくるでしょうし、それを我々も願って仕上げていますので、ぜひ応援していただければと思います」
(取材:小塚歩)
ラジオNIKKEI