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【凱旋門賞】仏ダービー馬ヴァデニ 条件整えば名手・スミヨンで底力発揮

デイリースポーツ
  • 2022年09月30日(金) 06時00分
 「凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)

 歴代最多となる4頭の日本馬が挑戦する22年の凱旋門賞。初の栄冠獲得に向けたライバルとなる有力外国馬を紹介する。

  ◇  ◇

 22年の仏ダービー馬で、続くエクリプスSも制し、G1を連勝したヴァデニ。エクリプスSの仏調教馬の勝利は、60年のジャブロー以来、62年ぶりの快挙だった。アガ・カーン殿下に英ダービー(16年ハーザンド)以来となる英国でのG1勝ちを贈った。

 6頭立てだったエクリプスSは、最後方待機から直線半ばまで追いだすタイミングを我慢。外に持ち出すと息の長い末脚で首差抜け出しての勝利。硬めの馬場向きと出走を決めた陣営の見立てがハマった。秋初戦の愛チャンピオンSは、同世代のルクセンブルク、オネストの後塵(こうじん)を拝して3着。10F向きということから、当初は英チャンピオンSに向かう予定だったものの、極端に馬場が悪化しなければという条件で凱旋門賞へ矛先を向けてきた。

 良では3戦3勝とパーフェクトなのに対し重は4戦2勝と分が悪い。2400メートルを走った経験はないが、母の父がモンズーンで、父の父がガリレオという血統背景から距離は持っておかしくない。鞍上は名手・スミヨン。条件が整えば、世界の頂点に立てるだけの底力は持っている。

提供:デイリースポーツ

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