「
凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)
歴代最多となる4頭の日本馬が挑戦する22年の
凱旋門賞。初の栄冠獲得に向けたラ
イバルとなる有力外国馬を紹介する。
◇ ◇
22年の仏ダービー馬で、続く
エクリプスSも制し、G1を連勝したヴァデニ。
エクリプスSの仏調教馬の勝利は、60年のジャブロー以来、62年ぶりの快挙だった。アガ・カーン殿下に英ダービー(16年ハーザンド)以来となる英国でのG1勝ちを贈った。
6頭立てだった
エクリプスSは、最後方待機から直線半ばまで追いだすタイミングを我慢。外に持ち出すと息の長い末脚で首差抜け出しての勝利。硬めの馬場向きと出走を決めた陣営の見立てがハマった。秋初戦の愛チャンピオンSは、同世代のルクセンブルク、
オネストの後塵(こうじん)を拝して3着。10F向きということから、当初は英チャンピオンSに向かう予定だったものの、極端に馬場が悪化しなければという条件で
凱旋門賞へ矛先を向けてきた。
良では3戦3勝と
パーフェクトなのに対し重は4戦2勝と分が悪い。2400メートルを走った経験はないが、母の父がモンズーンで、父の父が
ガリレオという血統背景から距離は持っておかしくない。鞍上は名手・スミヨン。条件が整えば、世界の頂点に立てるだけの底力は持っている。
提供:デイリースポーツ