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【秋華賞】特別インタビュー ウォーターナビレラの山岡正人オーナー「面白い」大駆けへ虎視眈眈

スポーツ報知
  • 2022年10月14日(金) 21時32分
◆第27回秋華賞・G1(10月16日、阪神・芝2000メートル)

 桜花賞で鼻差の2着に敗れたウォーターナビレラ(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎、父シルバーステート)を所有する、冠名「ウォーター」で知られる山岡正人オーナー(64)。最後の1冠に向け、巻き返しの思いを語った。

 ―前走のクイーンS(1800メートル)は1番人気に推されましたが、10着に敗れました。

 「暑さは影響しました。ゲートもバンと出て、いつものレース運び。4角回って『あ、これ勝つな』と思ってたら、そこからもうひとつでした。幸四郎くん(武幸調教師)に聞いても『距離ではないと思うんですけど』と言ってました」

 ―桜花賞2着から挑んだオークス(2400メートル)は13着でした。今回は2000メートルですが、見立てはどうですか。

 「オークスはゲート裏で15分ぐらい待たされて、1枠1番でゲートに入ってからも中で待たされました。(前扉に)バーンと当たって出てしまったし、レース後に熱中症のようになりました。距離の不安があれば、はじめからオークスも行かなかったと思います。クイーンSの後、ユタカくん(武豊騎手)にも直接会ったので聞きましたが『距離の止まり方ではない』と言っていました。あれだけのジョッキーがそう言うんですから。父の代から、どこを使ってとか誰を乗せてとか言ったことはありません。預けた以上、調教師にお任せです」

 ―1週前追い切りには、珍しく武幸四郎調教師が騎乗しました。

 「前走は、オークスの後、牧場にいてボケていた感じもありました。(1週前追い切りは)ユタカくんが居なかったのもありますが、幸四郎くんが乗って『ある程度気合を入れました』と言ってました。調整に関してもお任せです」

 ―12日の最終追い切りも武幸調教師が騎乗しました。どんな報告を受けましたか。

 「『2頭先に行かせて、追いかける形で交わして気を抜いたので、肩ムチ入れたらまたハミをグッとかんで調子はいい』と言ってました。声を聞いてたら、わりと自信ありげでしたね。彼は、距離は大丈夫とずっと言っていますしね。(桜花賞の後)2回負けてちょっと弱気になるかなと思ったらそんなことなくて、感触を持ってるようなしゃべり方でした。ひょっとしたら一発あるかなと」

 ―体調は良さそうですね!体重の変化などはいかがでしょう。

 「(武幸調教師と)先週話した時と比べて、今週の方が全然自信ありそうな感じでした。ホンマに楽しそうというか。今週は4ハロンから(栗東・CWコースで51秒0―11秒9)ですが、僕的には馬券買えるタイムなんで。体重は、輸送しても『ちょっとプラス体重で出られる感じです』と。一時、北海道から帰ってからカイバ食いが落ちたんです。獣医さんに診てもらったら奥歯がガタガタきてたんですが、抜いたらまたカイバ食いが戻って、よく食べてるみたいですよ」

 ―今回は秘密兵器も投入するようですね。

 「幸四郎くんが乗った感覚で、ちょっと頭が高いと思ったみたいです。シャドーロールを着けたら全然嫌がらないし、気分良さそうに走っているので『レースでも着けます』と。馬によっては嫌がりますが、プラスに運ぶと思います」

 ―天気や、もし道悪になった場合はどうですか。

 「気温は高そうですね。ここ2戦は暑さが影響したので、曇ってほしいです。朝晩は寒いし、夏場のカンカン照りではないですけどね。小雨ぐらい降ってくれれば。(生産牧場の)伏木田牧場は、夜間放牧もバンバンやって体幹が鍛えられています。修ちゃん(伏木田修代表)も『馬場は悪くなっても全然大丈夫です。きゃしゃじゃないので、かえってそっちの方がいいですよ』と言っていました」

 ―どのような展開を希望されますか。

 「逃げるのは2頭ほどいますからね。ホンマは逃げたらいいかなと思ってたんですけど。内回りなんで先行馬には有利ですし、面白いかなとは思うんですけどね」

 ―それでは意気込みを。

 「桜花賞の時は、幸四郎くんもホンマに獲る気でいました。今回は自分で2週続けて追い切りに乗ったから、余計に状態の良さが分かったのではないでしょうか。先週気合をつけて、1週間でバッと良くなってきたんだと思います。ラブパイローに誘導してもらって、3番手ぐらいから競馬して、4角回ってからGOサインを出せれば。得意の阪神ですから」(聞き手・玉木 宏征)

◆山岡 正人(やまおか・まさと)1958年1月27日、京都市伏見区出身。64歳。近畿機械工業(株)(本社・京都市伏見区)代表取締役。祇園のフレンチ「うを多」のオーナーでもある。趣味は「京都は和食が多いですね」という食べ歩き。ハイヒールモモコとも交友がある。父・良一氏の勝負服とは、腕に3本の白線があるかないかだけの違い。「色目がきれいだし、シンプルにデザインが好きだったので」。生産にも力を入れ、種牡馬ウォータービルド(父ディープインパクト)の活躍を楽しみにする(2024年に初年度産駒がデビュー予定)。

スポーツ報知

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