クラシック3冠最終戦、G1
菊花賞(阪神芝3000メートル)は
アスクビクターモア(牡=田村)が制し、G1初制覇を飾った。勝ち時計は3分2秒4のレコード。直線手前で先頭に立つ強気のレースで、ゴール前の
ボルドグフーシュの猛追をハナ差しのぎ切った。
皐月賞馬
ジオグリフ、
日本ダービーを制した
ドウデュース、
皐月賞とダービーでともに2着だった
イクイノックスは出走せず。1957年以来、65年ぶりに春2冠の連対馬が不在の一戦で、ダービー3着馬が大輪を咲かせた。
騎乗した田辺は「よくしのぎきってくれた。自分から勝ちに動いていったので、最後、脚が上がり気味だったけど、迫ってくる勢いもじりじりだったので何とかしのいでくれないかなという思いだった。(ゴールの瞬間は)分からなかった。僕も3分走った後なんで、疲れました」とし、「最後の1冠ようやく獲ることができました。まだ若い馬ですし、これから強い馬と戦うことも多々あると思うけど、まだまだパワーアップしてもっともっとG1も勝ってほしい」と期待を込めた。
アスクビクターモアは
父ディープインパクト、
母カルティカ(母の父レインボウク
エスト)の血統で、通算9戦4勝。
JRA重賞は
弥生賞ディープインパクト記念に続く2勝目となった。
田辺は16年
安田記念以来となる、
JRA・G1通算3勝目で、
菊花賞は初制覇。田村師は16年
NHKマイルカップ以来のG1通算3勝目で、
菊花賞は初制覇となった。
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菊花賞 英国のセントレジャーに範を取って、1938年に「京都農林省賞典四歳呼馬」の名称で創設された。出走は3歳の牡馬と牝馬に限られ、セン馬は出走できない。クラシック3冠の最終戦で「
皐月賞は最も速い馬、ダービーは最も運がある馬、
菊花賞は最も強い馬が勝つ」と言われる。今年は京都がスタンド改修工事中のため、昨年に続いて2年連続で阪神開催だった。
スポニチ