スマートフォン版へ

【こちら日高支局です・古谷剛彦】ドウデュースの半弟キーファーズ8600万円で落札 ミックスセール

スポーツ報知
  • 2022年10月26日(水) 06時30分
 ノーザンホースパークで25日、ノーザンファームミックスセール2022が開催された。19年から3年間、繁殖牝馬のみの市場として展開されたが、今年は当歳セッションも加わり、文字通りミックスされた初の試みだった。当歳セッションは上場された38頭が完売し、18億9300万円(金額は税別)、1頭平均は4982万円と、セレクトに迫る数字をマークした。最高価格は、今年の日本ダービードウデュースの半弟・ダストアンドダイヤモンズの2022(牡、父リアルスティール)の8600万円で、(株)キーファーズが落札した。続く高額取引は、16日の鷹巣山特別で3勝目を飾ったジャスティンスカイの全弟・リアリサトリスの2022(牡、父キタサンブラック)の8400万円で、里見治氏が落札した。

 繁殖牝馬セッションは、67頭が上場され、61頭(受胎馬40頭、未供用馬21頭)が落札。落札率は91%と前年を少し下回ったものの、売却総額は9億5600万円と、近2年を約2億6千万円以上も上回るレコードを記録した。繁殖牝馬セッションの最高価格は、未供用のアルモハバナ(牝3歳、父キングカメハメハ母ドナウブルー)の4900万円で、張月勝氏が落札した。ドナブリーニのファミリーはノーザン以外、ほとんど国内におらず、貴重な繁殖として活発な競り合いが展開された。受胎馬の最高価格は、リアオリヴィア(牝6歳、父ディープインパクト母リアアントニアレイデオロを受胎)の4400万円で、こちらも張月勝氏が落札した。母はBCジュヴェナイルフィリーズ価値の実績があり、ローズSなど重賞2勝のリアアメリアの全姉にあたる。

 「3、4年前から当歳セッションを行う計画があり、準備を進めていました。昨年の繁殖牝馬セール後に、30頭規模で執り行うことをお話しましたが、このようにミックスセールを無事に終えることができ、まずは購買者の方々に感謝申し上げます。この市場で取引された馬が活躍し、認知されれば、より多くの購買者が来場されると思います。今回は初めてのことでしたから、この数字には満足しております」と、ノーザンファーム吉田俊介副代表がセールを振り返った。繁殖牝馬セッションも、過去最高の金額に達し、「未供用馬は活力のある牝系が多く、なくなく上場している馬も多いので、やはり注目度が高かったのだと思います。最近は、繁殖牝馬を所有される馬主の方々も増えていますし、日高の市場の活況も含め、牧場の方々にも多く落札して頂きました」と吉田副代表。

 第1回の取引馬であるヴァナディース(200万円で落札)から、サウジアラビアロイヤルCで3着に健闘したシルヴァーデュークが誕生した。また、取引馬の産駒が、各市場で注目されている状況からも、早くもこの市場の認知は進むだろう。来年の当歳セッションは、50頭を目標に上場を予定し、繁殖牝馬とともにミックスセールの進化が期待される。(競馬ライター)

スポーツ報知

いま読まれています

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す