30日(日)に東京競馬場で行われる
天皇賞(秋)に出走を予定している
ダノンベルーガ(牡3歳、美浦・
堀宣行厩舎)について
堀宣行調教師のコメントは以下の通り。
「前走のダービーは春の最大目標でしたから厳しい調教を課しました。しっかりこなして走り切ってくれて、馬は頑張ってくれたなという思いです。レースについては道中自分のリズムで行けたかどうかということが最後の明暗を分けたと思います。多頭数のGIという厳しいレースで馬込みの中でレースを運び、そこが最後の伸びに影響したのかなという印象を持っています。
オーナーや牧場関係者の信頼にこたえられなかったことが残念でした。夏は放牧に出してレース後の状態の把握に努めました。疲れが取れてから秋の目標を
天皇賞(秋)として始動したのですが、収得賞金の関係で出走が可能かという懸念があり、
神戸新聞杯から行くという選択肢も考慮に入れて始動しました。
馬がトレセンに戻ってきてその状態を見て、周りの馬の動向などを情報に入れながら
天皇賞(秋)に直行する腹を決めて調整してきました。春の競馬の疲れは取れていますが、馬体重や馬体の作りなど大きな成長は見られません。ただ、精神的には余裕が出て、休養した効果があるかなと思っています。一週前の追い切りをする前の段階では少し重めという印象でした。
ですから一週前は併せ馬でしっかりと終いに負荷をかけて、馬もそれに応えてくれました。春と違うのは、一週前をやった後に馬がピリッとして馬体にも張りが出て、一週前の週末にも少し補うことが出来ました。リフレッシュ効果があったのかなと思っています。今朝の追い切りはウッドコースでの2頭併せでしたが、息を整える程度で微調整して、調教の量としてもちょうどいい形で終えることが出来ました。
右トモに関しては春と大きな変わりはありませんが、色々とケアするツボも心得てきていて悪化させることなくもってくることが出来ました。また平地の調教だけではピリッとしないところがあり、この中間は坂路の調教も取り入れていていますが、坂路調教を課しても悪化していないので平行線以上の印象を持っています。
国内のGIレースの中では最も今回のレースに適性があると思っています。古馬を含めて強いメンバーと対戦するので、敬意を持って挑戦させてもらうつもりです。矯正馬具は厩舎の標準の馬具で、特別に使用する予定はありません」
(取材:小林雅巳)
ラジオNIKKEI