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【AR共和国杯】黒岩厩舎の“スタミナおばけ”ブレークアップが戦慄の持久力を見せつける

東京スポーツ
  • 2022年11月04日(金) 18時01分
 近年は人気馬が勝つことが多いアルゼンチン共和国杯(6日=東京芝2500メートル)だが、GIはざまのハンデ戦だけに、いつ相場が急変してもおかしくはない。狙いは上昇一途のブレークアップ。早くから長距離適性を見込まれてきた“スタミナおばけ”が戦慄の持久力を見せつける。

 これまでは逃げ、または行きたい馬を行かせて離れた2番手の形が多かったが、前走の六社Sはいつもとは違う形。馬群の中で脚をため、ラストで鋭く伸びての1着。そのレース内容こそがブレークアップの進境を物語る。黒岩調教師は「レース前はタメ逃げをしようというイメージだったんですよね。ただ、主張する馬がいたのでその馬を行かせることになり、内で包まれるレースになりました。進路を探しながら動けましたし、あそこから差し切ったところに成長を感じますね。最後にもうひと脚使えたのは、夏を越しての成長だと思います」と充実ぶりに目を細める。

 背景にあったのは、メリハリを利かせた最適ローテだ。それまでは間隔を詰めて使ってきたが、今年の夏は暑さを考慮してスパっと休養に充てた。それが功を奏し、パワーアップにつながった。

 早期から中長距離への適性を見込まれてきた。一昨年10月のデビュー戦(9着)から、ただの一度も2000メートル未満の距離を使うことはなく、徹底して長めのレースを選択。黒岩師は「スピードよりもスタミナというタイプ。折り合いも問題ないですし、バランス良く走る馬なので」とそのワケを説明した。

 タメ逃げだけでなく、好位差しもできるようになった黒岩厩舎の“スタミナおばけ”。今回は対戦相手にGI馬キラーアビリティ天皇賞・春3着のテーオーロイヤルなどハンデを背負いそうな馬が複数いる。対するこちらは昇級戦。間違いなくハンデも手頃だろう。一発の魅力は十分だ。

 2歳時から持ち味のスタミナをひたすら強化し続けてきたノヴェリスト産駒が、久々に迎えた重賞の舞台で、驚異の持久力を武器に先行粘り込みを決める。

(特捜班)

東京スポーツ

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