第33回
ロジータ記念・SIが11月9日、
川崎競馬場で行われる。川崎競馬が生んだ元祖
アイドルホースの名を冠した、秋の南関名物競走で、今年は14頭の3歳牝馬が争う。
舞台となる川崎2100mは
川崎記念・JpnI、
関東オークス・JpnIIが行われるチャンピオンディスタンス。枠の有利不利は少ないが、スローな展開になることが多く、道中の位置取りや仕掛けどころが難しいコースだ。そのため、距離経験がものを言う面もある。
その点を考えると、中心はやはり
スピーディキック。
桜花賞、
東京プリンセス賞の南関牝馬2冠を達成したのに続き、今回と同舞台の
関東オークスで3着。
JRA勢を相手に互角以上の勝負を展開した。復帰戦の前走、
戸塚記念も3馬身差で快勝しており、実力はこの世代トップクラス。牝馬同士の戦いなら負けられない。
ここへの
トライアル、
サルビア賞を制した
レディオスター。道中は3番手をキープして、前を行く逃げ馬を射程圏に入れての道中。2周目の向正面から仕掛けて順位を上げて前に襲いかかり、早め先頭に立っての押し切り勝ちという鮮やかな勝利だった。乗り替わりだが、今年重賞10勝と乗りに乗っている本橋へのスイッチなら不安はない。
その
サルビア賞でクビ差2着の惜敗に泣いた
レディオガガも上位候補。スタートから果敢に先頭を狙い、直線は接戦に持ち込み力を見せた。9番人気の低評価だったが、デビューから3連勝した素質馬で、決してフロックではない。ここを目標に入念に乗り込まれており、調整も予定通り。侮りは禁物だ。
さらに、
東京プリンセス賞の2着馬で、3歳女王・
スピーディキックと好勝負を展開した
コスモポポラリタも要注意。前走の
トライアルでコースは経験済みだけに、慣れの見込めるここは、ひと押しの期待も。また、
桜花賞3着の
クールフォルテは大井所属だが、左回りの経験は豊富だけに、初川崎も克服可能とみた。
勝って優勝馬に与えられる
クイーン賞・JpnIII(11月30日、船橋)、
東京シンデレラマイル・SIII(12月30日、大井)への優先出走権を得るのはどの馬か。発走は20時10分だ。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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