昨年同様に阪神の内回り2200mで行われる秋の女王決定戦。ここでは新進気鋭、現在5週中4週で回収率100%超えを達成している注目の若手予想家・サンデー氏にレース展望を綴ってもらった。
◆三冠馬
デアリングタクトを中心に、強力なメンバーがズラリ
今年のメンバーは
秋華賞以来の勝利を目指す三冠馬
デアリングタクトを中心に、前走重賞3着以内の馬が9頭という強力なメンバーが揃いました。
そして2011年
スノーフェアリー以来のアイルランド
オークス馬
マジカルラグーンの参戦も、レースを更に盛り上げてくれます。安定した先行力とゴール前で抜かせない勝負根性は、日本でも大きな武器になると思います。
オマケですが
エリザベス女王杯は外国人ジョッキーが強いレースでもあります。デムーロ→デムーロ→モレイラ→スミヨン→ルメールと一昨年まで5年連続で外国人ジョッキーが優勝しています。今年は6人の外国人ジョッキーが騎乗予定です。予想に困ったら外国人ジョッキーに託してみるのも面白いのではないでしょうか。
◆昨年とは違ったレース展開に?
昨年は
シャムロックヒル、押して出していった
ロザムールがいたのでミドルペースになりましたが、今年の明確な逃げ馬は
ローザノワールのみです。しかもこの馬はスタートが特別速いわけではなく、逃げるために押して出していくタイプです。芝に復帰した直近7戦はハイペースで逃げたことはありません。
よって現時点では昨年のミドルペースよりも遅いペースでレースが展開されるのでは?と見ています。
◆もう1つの
キセキ 繋靭帯炎という大怪我を乗り越えてターフに帰って来てくれた
デアリングタクトが復活優勝となれば、それを奇跡と呼ぶ人も少なくないはずです。私も競馬ファンとして応援したいと思います。
ここでは目移りするような素晴らしいメンバーの中で、特に注目したい馬を紹介します。
それは
イズジョーノキセキです!
436kgの小柄な馬体で、デビュー戦は9番人気単勝オッズ45.9倍のスタートとここまでの道のりは簡単ではないものでした。しかし大きな怪我もなく地道に着実に力を付けてきて、
ソダシ相手に
府中牝馬ステークスを勝つまで成長したのは驚きました。元々安定した脚質でしたが、ここ2戦でゴール前の伸びが完成の域に達した印象です。
昨年の
エリザベス女王杯は格上挑戦でしたが、落鉄しながら5着とレース適性の高さは証明済みです。今年は重賞勝ちの格を身にまとって昨年以上の結果に期待できます。昨年よりペースが遅くなれば、これまでの実績からはこの馬にとって展開も向くでしょう。
デアリングタクトと同じ
エピファネイア産駒の5歳馬。沖田哲夫牧場、
石坂公一厩舎、馬主・泉一郎さんに初重賞をプレゼントしたこと。主戦の
岩田康誠騎手が騎乗停止となってしまいましたが、GIにおいてこれ以上ない
ルメール騎手を確保できたこと。ここで
イズジョーノキセキが、もう1つの
キセキを起こす気がしてなりません…。
◆結論は展開を突き詰めて
天皇賞・秋では
イクイノックスを本命に推しましたが、
パンサラッサの想像以上の激走により予想を外してしまいました。
エリザベス女王杯は的中に燃えています!
ウマい馬券では枠の並びを加味してしっかりと展開を突き詰めることで、期待値の高い馬券を予想していますので今週もよろしくお願いします!
(文=サンデー)