一年の東京開催を締めくくる一戦。近2回に関しては”3強ムード”で行われ、実際1〜3番人気が上位を独占する固い結果で終わってきたが、今年は直近1年間で国内のGIを勝った馬がゼロであるのに加え、外国馬が4頭参戦してきたことで予想が難しい組み合わせとなった。
1.距離実績はあるか
過去10回の勝ち馬の内、延べ9頭にはそれ以前に2400m以上のGIで連対した実績があった。2着も6頭がそれに該当。スピードだけでなく底力も大いに試される条件であり、距離実績を持たない馬がいきなり台頭してくるケースは少ない。
2.前走GIの馬
過去10回に関して、前走がGIだった馬は[8-5-8-49]で複勝率30.0%なのに対し、前走GIIの馬は[2-3-2-44]で複勝率13.7%。前走GIIからの臨戦で勝ったのは、既にGIの常連であった
キタサンブラック、
シュヴァルグランの2頭だけ。
3.追い込みは決まりにくい
過去5回に関して、4角5番手以内だった馬が[4-3-3-18]で複勝率35.7%あるのに対し、4角10番手以下は[0-0-0-29]。かつては差し追い込みの台頭もしばしばあったレースだが、近年は前有利に傾いている。
シャフリヤールは人気が予想されるメンバーの中では先行力がある方で、実績も上位。前走の
天皇賞・秋が海外帰り初戦だったことを踏まえれば上積みも期待でき、巻き返しは必至と見る。
穴なら、
カラテが面白い存在に映る。距離実績がないのがネックだが、2走前の
新潟記念や前走の天皇賞の走りからすればこなしてきても良さそう。元々冬場に好走が多いタイプで、本格化している今なら地力も見劣らない。