「ジャパンC・G1」(27日、東京)
自慢の豪脚で栄冠を手にしたかに思われた。だが、内の狭い所をムーア騎乗の
ヴェラアズールが突き抜けてくる。3/4馬身差。1番人気に推された
シャフリヤールは惜しくも2着に終わった。
「前が団子状態で、外を通らざるを得なかった。直線は左にモタれて走りづらかったけど、それでもいい競馬はできた。ただ、勝ち馬に内から来られてしまった」。
エリザベス女王杯(
ジェラルディーナ)に続く今秋G1V2を、わずかな差で逃したC・デムーロは悔しさをにじませた。
ダービーを制した絶好の舞台。言い訳のできない必勝の思いで臨んだ藤原師だったが、夢を阻んだのは自身がかつて手掛けた10年ダービー馬
エイシンフラッシュの産駒だった。「
エイシンフラッシュに負けたか。負けるとしたらあれかと思っていたんだが…。あっぱれやな。この馬の競馬は100点。ただ、勝ち馬が120点やった」と勝者をたたえた。
この悔しさ、どこで晴らすべきか。問われて顔を引き締めた指揮官は「目いっぱい仕上げているからな。年末?それも相談して。この後、様子を見てや」と話すにとどめた。暮れの
グランプリか、来年か-。栗東に戻ってリベンジの絵図を練る。
提供:デイリースポーツ