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チャンピオンズC追い切り(11月30日・栗東トレセン)
第23回
チャンピオンズC・G1(4日、中京)の追い切りが30日、栗東トレセンで行われた。2戦ぶりにコンビを組む
武豊がまたがり、抜群の「G」評価となったのが
ノットゥルノ。躍動感あふれる動きに3歳馬の伸びしろを実感した「やれると思うよ」とレジェンドも手応え。「1強」
テーオーケインズの牙城崩しに名乗りを上げた。
古馬に引けを取らない迫力だ。
ノットゥルノの最終追い切りは、栗東・坂路で
武豊が騎乗。前日の雨の影響で力を要する状態でも、ものともしない。軽く手綱を押されるだけで、躍動感満点の動きを繰り出した。同じレースに出る
サンライズノヴァを1馬身追走し、52秒1―12秒0で併入。
武豊は「もともと調教は動くけど、相変わらずいい動き。調教に関しては抜群の動き」と好感触を伝えた。
ジャパンダートダービーVから臨んだ
日本テレビ盃は7着。音無調教師は「夏に北海道に(放牧に)出して、戻って体重が減った」と敗因を分析。「今回の方が動きもいい」と反撃態勢は十分だ。2戦ぶりに騎乗する
武豊も「走りはさらにしっかりしてきた。3歳で伸びしろに期待しているし、今後こういうところで主役になるぐらいの馬になってほしい」と期待を膨らませている。
レジェンドにとっては、新たな金字塔がかかる一戦だ。前身の
ジャパンCダートを含めた20回騎乗&4勝はともに最多。しかしレース名変更後は、16年
アウォーディーの2着が最高。今回勝てば、自身の記録更新のみならず、
チャンピオンズC“初勝利”となる。
音無調教師も出走回数(13回)トップタイで、“最多出場コンビ”での挑戦。19年に、今回と同じ
ジャパンダートダービー覇者の3歳馬
クリソベリルで制した実績もある。鞍上は「ベテランだからね。でも馬は若いから」と笑いを誘ったが、「豊が良かったと言ったから良かったと思う。豊は何度も勝っているからね」と指揮官の信頼は厚い。
最大の壁は、連覇を狙う
テーオーケインズ。
武豊は「去年は異様な強さやった」と認めつつも、「やれると思うよ。なくはない。調教めっちゃ走るしね」と色気を見せる。経験豊富な陣営と将来性あふれる3歳馬が、ダートの帝王に立ち向かう。(水納 愛美)
スポーツ報知