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【チャンピオンズC】ジュンライトボルト、帝王倒して新砂王!「ブラボー!」9年目の石川騎手も絶叫初G1

スポーツ報知
  • 2022年12月05日(月) 07時00分
◆第23回チャンピオンズC・G1(12月4日、中京・ダート1800メートル、良)

 第23回チャンピオンズCは4日、中京競馬場で行われ、3番人気のジュンライトボルトが、連覇を狙ったテーオーケインズなどを退け、デビュー9年目の石川裕紀人騎手(27)=美浦・相沢厩舎=とともにG1初制覇を飾った。友道康夫調教師(59)=栗東=もダートG1初制覇。ダート転向4戦目で頂点に駆け上がった同馬の来年ドバイ挑戦も視野に入れた。

 夢にまで見ていた光景が目の前に広がった。ジュンライトボルトとともに初めて先頭で駆け抜けたG1のVゴール。満員のスタンドに向かって石川が拳を突き上げた。「ブラボー!」と2度絶叫したニューヒーロー。「うれしい以外の言葉が見つからないです。僕は物心がついた時から騎手を目指していた。小さい頃から見て憧れていた夢のような景色でした」と余韻に浸った。

 相棒の力を信じ抜いた。内めの5番枠から好スタートを決め、道中は中団で、王者・テーオーケインズを右斜め前に見る絶好の位置をキープした。今夏、ダートに転向した時からコンビを組み、過去3走全てで4コーナーは外を回る競馬だったが、馬群のなかでジッと我慢。パワーをたくわえた。「どういう展開になるか毎日考えていた。何パターンか想像して、簡単に外に出せる競馬にはならないと思っていた。彼の瞬発力を信じて、(進路が)開くところまで待ちました」

 残り250メートル付近で進路が開くと、こん身の右ムチでエンジン点火。馬名通り、稲妻のような末脚で、ライバルたちを抜き去った。「ゴーサインを出したら素晴らしい脚。ゴール前で2着の馬をとらえてくれました」。人馬ともに初G1制覇。ゴール後はパートナーに感謝するように優しく首筋をなでた。

 今秋JRA・G1は全8戦で新たなG1ホースが誕生。さらに年下の荻野極、坂井と初G1ジョッキーも誕生した“流れ”に乗り、「刺激になりましたし、自分もできると自信を持って臨みました」と続いた。

 ダービー3勝など、数々のタイトルを誇る友道厩舎にとってもダートG1初制覇だ。ダート転向後、4戦目で日本の“頂点”にたどり着き「来年はフェブラリーSやドバイもある。そのへんを狙うことになると思います」と今後を見据えた友道調教師。レース後の記念撮影で暴れて石川を振り落とし、有り余る力を示したジュンライトボルト。世界の舞台で“ジャイアントキリング”を果たすまで歩みは止めない。(戸田 和彦)

 ◆ジュンライトボルト 父キングカメハメハ母スペシャルグルーヴ(父スペシャルウィーク)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡5歳。北海道安平町のノーザンファームの生産。通算25戦7勝。総獲得賞金は2億7772万3000円。重賞は22年シリウスSに次ぐ2勝目。馬主は河合純二氏。

スポーツ報知

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