「全日本2歳優駿・Jpn1」(14日、川崎)
鮮やかに決めた-。3番人気の
デルマソトガケ(牡2歳、栗東・音無)が今年の2歳ダート王者に輝いた。道中は中団に待機し、最後の直線は外に持ち出して末脚全開。内から伸びた2番人気の
オマツリオトコを頭差で差し切った。3着は1番人気の
ペリエールで1〜3着をJRA勢が占めた。
芝でデビューから連敗した
デルマソトガケが、ダートに転じて才能開花。未勝利勝ちから3連勝で、砂の2歳チャンピオンに輝いた。
向正面までは先行集団を見るように7、8番手で待機。3コーナー過ぎで1番人気の
ペリエールが進出する動きに合わせて仕掛けると、ゴール前は内から伸びる
オマツリオトコとの叩き合いを制した。
新馬戦から手綱を取っている
松若風馬も懸命にムチを入れて栄冠へ導いた。「好位に付けたいと思ったけど、前半は流れていたのであの位置に。
ペリエールを目標に追い出し、しっかり反応してくれました」と目を細める。
母は2013年に
関東オークスを勝った
アムールポエジーで、親子そろって川崎の
タイトルホルダーになった。
レース後の
音無秀孝師は、来春の海外挑戦の野望を次々に明かした。「オーナーとは、サウジへ行きたいと話していたし、そこからドバイにも。レース次第ではケンタッキーも考えられます」と、世界を股にかけた活躍が実現するかもしれない。
提供:デイリースポーツ