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【朝日杯FS】開業1年目・嘉藤貴行師、バグラダスでG1一番乗り「ちょっと出来すぎですが、誇らしい」

スポーツ報知
  • 2022年12月16日(金) 07時00分
◆第74回朝日杯フューチュリティS・G1(12月18日、阪神・芝1600メートル)

2歳マイル王決定戦の朝日杯FS(18日、阪神)の出走馬が15日、決まった。今年3月に厩舎を開業した新人トレーナー5人でトップの16勝を挙げる嘉藤貴行調教師(41)=美浦=が、3戦2勝のバグラダスでG1挑戦一番乗りを果たす。騎手時代に果たせなかった重賞制覇のチャンスを開業初年度からつかみ、期待を膨らませている。16日に枠順が確定する。

 今年は騎手のG1初制覇が目立つが、開業1年目の嘉藤貴行調教師(41)=美浦=にもチャンスが巡ってきた。先週までで16勝を挙げ、新人トレーナーでは堂々トップ。バグラダスは1勝クラスを快勝してG1初挑戦の権利を手にし、「ちょっと出来すぎですが、抽選ではなく2つ勝ってG1に行けるのは誇らしいですね」と胸を張った。

 大舞台に連れて行ってくれた2歳馬について嘉藤師は「牧場で見たときから均整のとれた馬体をしていたので1つ、2つは勝てると思っていたけど、まさか初めて新馬戦を勝った馬でG1にいけるとは」と想像を超える成長曲線に目を細めた。

 厩舎の快進撃については、「特に目新しいことはしていないですが、なるべくメンタルには気をつけていて、いっぱいいっぱいにならないよう、そこだけは気にしています」と明かした。現状、12馬房でやりくりしていることもあって短期放牧に出すことが多く、「それが効果的に働いているのかもしれません」と分析。バグラダスも同様で「リフレッシュできて元気がいいです」と状態の良さを感じている。

 「騎手時代は人気馬に乗ったことはないですが、馬の力もあるし、厩舎の勢いもありますから」。期待を込めて送り出す嘉藤師の騎手時代はG1騎乗5回で、15年の日本ダービー(コメート)の5着が最高。調教師1年目から、いきなり過去の自分を超えることができるか、注目だ。(西山 智昭)

 ◆嘉藤 貴行(かとう・たかゆき)1981年11月5日、東京都出身。41歳。2000年3月に美浦・田中清隆厩舎から騎手デビューし、JRA通算5485戦157勝。22年に調教師免許取得後、3月に美浦で開業し、通算118戦16勝。

スポーツ報知

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