◆第61回
京都金杯・G3(1月5日、中京・芝1600メートル)
第61回
京都金杯・G3(来年1月5日、中京)で、
京成杯の勝ち馬
オニャンコポンが、初のマイル戦に矛先を向けてきた。
前走の
福島記念は、7番手でためを利かせスムーズな競馬をしたものの、直線は伸びきれず4着。より適性が求められる古馬との対戦では、距離が微妙に長かった印象だ。小島調教師は「以前からマイルを使ってみたいと思っていた」と、古馬初戦で満を持してマイルに投入される。
下地はある。祖母の
サプレザは、芝8ハロンの
サンチャリオットS・英G1を3連覇し、
マイルCSにも09年から3年連続で参戦して〈3〉〈4〉〈3〉着に善戦したことで知られる。血統背景を見れば初距離とはいえ、大いなる可能性を感じる。トレーナーも「おばあちゃんはマイルで走った馬だし、試す価値はある」と期待を隠さない。
この中間は、調教師が自ら手綱を執って調整。24日の追い切りでは、美浦・Wコース単走で5ハロン67秒8(6ハロン82秒6)―12秒5をパワフルに動いてマークし、文句なしの出来に仕上げられている。クラシックを沸かせた逸材が、新天地で復活を遂げる。(松末 守司)
スポーツ報知