ベテラン・
岩田康誠騎手が十八番の重賞・
京都金杯(4歳上・GIII・中京芝1600m)で“快幕”を狙う。
JRA重賞108勝を挙げる名手だが、近年は苦戦が続いていた。重賞は18年以降、4年連続で3勝以下。しかし、昨年は
松山弘平騎手の9勝に続き、
川田将雅騎手と並んで2位タイの8勝。
有馬記念でも13番人気の
イズジョーノキセキで見せ場たっぷりの4着に食い込むなど、大舞台での強さを示した。年が変わっても、その手腕からは目が離せない。
京都金杯は15回騎乗して[3‐1‐4‐7]の好成績。一昨年に12番人気の
ケイデンスコールで大穴をあければ、昨年も12番人気の
ダイアトニックであわやの4着。京都競馬場の改修工事で舞台が中京に移った近2年も、大いに存在感を発揮している。
今年のパートナーは古豪
ダイワキャグニー(セン9、美浦・
菊沢隆徳厩舎)。明け9歳とあって評価は低いが、昨年のこのレースで11番人気ながら2着に激走したように、鞍上同様の“
金杯男”。もともと大敗からのガラリ一変が多いタイプでもあり、近3走が2ケタ着順でも軽視禁物だ。
まだまだ“若い”ベテランコンビ。新年一発目の重賞で、いきなり波乱の主役になっても驚けない。