白毛の個性派
ハヤヤッコ(牡7、美浦・
国枝栄厩舎)が、
日経新春杯(4歳上・GII・中京芝2200m)で23年の初戦を迎える。
白毛一族では、いとこの
ソダシ、いとこの子どもの
メイケイエールに話題をさらわれがちだが、
ハヤヤッコも総収得賞金が2億円を超える一流馬だ。とりわけ立派なのは息の長い活躍。2歳時に芝の未勝利(新潟芝1800m)で初勝利を挙げたが、その後はダート路線へ。3歳時に500万下(中山ダ1800m)と
レパードS(新潟ダ1800m)、4歳時に
ブラジルC(東京ダ2100m)、5歳時にはスレイプニルS(東京ダ2100m)を制した。
そして昨年、6歳時に芝に再転向すると、
函館記念(函館芝2000m)を勝って、白毛馬では初となる芝ダート両方での
JRA重賞制覇を成し遂げた。続く
札幌記念では10着に終わったが、前走の
中日新聞杯は0秒1差の惜しい5着。トップハンデを背負いながら、しかも決して得意とは思えない上がりの速い決着に対応し、まだまだ一線級でやれることを証明した。
ここを勝てば6年連続での勝利、そして5年連続でのオープン勝ちの偉業となる。ともに写真集を出すほど大人気の“親戚の女の子”に負けてなるものか。年明け初戦で結果を出し、おじさん健在を示してみせる。