同レースが行われる中山芝2200mは、非根幹距離であることに加えて中山の中距離以上では唯一外回りを使用するクセのある条件。GIを見据える有力どころが
京都記念や
中山記念に分散することで力の拮抗したメンバー構成になりがちなことも相まり、他コースだともう一押しが足りないような馬や、コース適性を持つ伏兵の台頭も少なくない。
1.大レースでの好走経験
GIやGIIで既に実績がある馬が強いレースで、過去10回の勝ち馬のうち、それまでGIかGIIで3着以内に入った経験がなかった馬は皆無。実績面のハードルは高めに見積もりたい。
2.馬体重に注目
過去10回で、馬体重が500kg以上だった馬は[3-3-1-38]で複勝率15.6%と目立たない。一方で、460〜479kgだった馬は[3-0-3-25]で複勝率19.4%、480〜499kgだった馬は[4-6-4-40]で複勝率25.9%。パワーが要求される条件には違いないが、馬格があれば狙えるというわけではなさそうだ。
3.最終コーナーで前にいるか
過去10年で4角10番手以下の馬は[0-0-0-43]。7番手以下でも[1-2-5-66]で複勝率10.8%しかない。流れによっては捲るような立ち回りが決まるときもあるが、4角では前団にいる必要がある。
バビットは前走の
天皇賞・秋で大敗を喫したが、あまり経験のない高速馬場に加え、大逃げが出る流れを2番手で追走する特殊な展開となったことからして、結果は度外視可能と見る。3歳時に
セントライト記念を勝った実績を持ち、昨年の
オールカマーで長期休養明けながら4着に善戦しているようにコース替わりはプラスで、巻き返しの期待は十分。