現在、
JRAに登録されている“ドゥ”で始まる馬名は3歳世代だけで計15頭。イメージ通り、
ドゥラメンテ産駒がその多くを占める。昨年暮れの
ホープフルSを制した
ドゥラエレーデ、
ドゥーラ(
札幌2歳S)などの活躍馬が出ているトレンド馬名&血統だ。
日曜(29日)東京の1勝クラス・
セントポーリア賞(芝1800メートル)に出走する
ドゥレッツァ(牡・尾関)も
ドゥラメンテ産駒の“正統派”。ちなみに昨年の当レースの覇者は後に
菊花賞で4着するなど活躍中の
ドゥラドーレス(牡=父
ドゥラメンテ・宮田)である。
ドゥレッツァも2戦1勝の戦績でまだ底を見せぬホープ。新馬戦(中山芝内2000メートル3着)は勝負どころで上がっていったものの、前々で流れに乗った1、2着馬を捕まえ切れなかったが…。続く未勝利戦(東京芝2000メートル1着)では好位集団の後ろにつけると、先に抜け出しかけた馬を最後はクビ差捕らえてみせた。当時の2着馬
サトノグランツ、そして新馬戦の2着馬
パクスオトマニカとも次走V。いずれのレースともレベルが高かったことを追記しておきたい。
「トレセンに入厩した時からそうですが、調教でも1回目より2回目、順応するのに少し時間がかかるタイプのようです。ただ学習能力自体は高い。2戦目ではレースぶりが初戦とは違っていましたからね」と話すのは尾関調教師。まだゲートをアオリ気味に出るなど、粗削りな内容の中にも、1戦目と2戦目の違いをハッキリと感じ取り、それを最大の長所ととらえている。
1週前追い切りは南ウッドで3歳未勝利馬を相手に追走併入(6ハロン82.9-11.7秒)。トレーナーの見立てをなぞるがごとく、前走以上の動きを見せ、着々と
ステップアップしている印象を受ける。
「タイプとしてはまだまだこれから芯が入ってくる感じ。2000メートルから1800メートルになってどうかですが、ここを勝てるようなら先々を考えた場合に選択肢も広がる。それに上のクラスに上がればスピードも必要になってくるので(1800メートルの)ここでの走りがいい経験にもなる。課題のゲートも徐々に良くなっていますよ」
尾関調教師は「経験を積んでいる段階」としながらも、しっかりと“先”を見据えている。
鞍上には引き続きルメールを予定。ここを制してまた“ドゥ軍団”の新たな一頭がクラシック路線に堂々と名乗りを上げるのか、その走りに注目してほしい。
(立川敬太)
東京スポーツ