「根岸S・G3」(29日、東京)
降雪予報を受けて、最終追い切りを1日繰り上げた
セキフウ。栗東坂路を単走で軽快に駆け上がり、順調ぶりをアピールした。21年暮れの園田・兵庫
ジュニアGP以来、白星から遠ざかっているものの、ブリンカーを初装着した前走で上昇の兆し。久々の美酒に向けて、しっかりと準備は整っている。
すばるS3着から重賞2勝目を狙う
セキフウは、栗東坂路を単走で4F53秒8-38秒9-12秒3。水曜(25日)の降雪予報を受けて、予定を1日繰り上げての最終追い切りとなったが、パワフルなフットワークで順調ぶりをアピールした。
南井助手は「雪の影響で予定がズレ込んでしまうと、これまで順調だったものがパーになってしまいますからね。なので(馬場が)いい状態の時にサッとやりました」と意図を説明。「動きも良かったですし、順調に来ています。以前は使うと硬くなりやすかったけど、今回はそういうところも見せず、いい状態で臨めそう」と好ムードを漂わせた。
2歳時に3連勝で兵庫
ジュニアGPを勝って以来、勝ち星から見放されているが、約1年2カ月ぶりの白星奪取へメドは立っている。2走前の武蔵野Sは気の悪さを見せて12着に敗れたものの、その点を修正するために前走で試したブリンカーの効果がてきめん。4角13番手から上がり最速の末脚で3着に追い込み、改めて高い能力を証明してみせた。
「前走はしまいを生かす競馬で、最後までしっかり伸びてくれたように、ブリンカーの効果はあったと思う。ただ、最後に手前を変え切れていない部分もあったので、そのあたりがスムーズならもっと際どかったと思います」と同助手も手応えをにじませる。ダート千四は〈3010〉と崩れ知らず。きっかけをつかんだ4歳馬が、逆襲の一撃を見舞う。
提供:デイリースポーツ