25日は北海道市場で、ジェイエス主催「冬季繁殖馬セール」が開催される。現役を引退する、いわゆる上がり馬を中心とした売買の機会を増やす目的で、従来の秋に加え、08年から冬季開催も行うようになった。上場頭数が至上命題となっている冬季セールだが、追加を含め、24日正午現在で26頭が上場を予定している(昨年比4頭増)。
未供用馬は7頭と少ないが、
JRAで3勝が3頭、2勝が1頭と質は高い。なかでも、戎橋Sと
しらかばS(ともに3勝クラス)で5着に健闘した
バトーデュシエル(牝6歳、父
ロードカナロア、
母エルダンジュ)は、18年セレクト1歳セールの取引馬(5200万円、税別)で、昨年の
川崎記念で2着だった
エルデュクラージュの半妹に当たる。リザーブ価格は300万円と発表され、未供用馬のなかでは最も高い。
エピローグ(牝7歳、父
ハービンジャー、母ルイーズ)は、水無月S3着や
佐世保S4着など、3勝クラスでのレースぶりは安定していた。
サンデーサイレンスが4代父にあり、サンデー系種牡馬との配合もしやすい。リザーブ価格は100万円。
グリンデルヴァルト(牝6歳、父
ヴァンセンヌ、
母フィールドボニータ)は、3歳時に
マーガレットSで0秒3差の接戦を演じた実績がある。こちらもリザーブ価格は100万円に設定されている。
受胎馬は、追加上場の
シゲルピンクダイヤ(牝7歳、
父ダイワメジャー、
母ムーンライトベイ)が最大の注目馬と言えるだろう。19年に牝馬3冠を戦い、
桜花賞2着や
秋華賞3着と、1勝馬ながら最強クラスの牝馬を相手に善戦した。タイトル奪取はならなかったが、
モーリスを受胎している点を含め、今セールの目玉と言えるだろう。リザーブ価格は30万円で発表されているが、一気に価格は上がることは想像に難くない。また、
クリソベリルを受胎している
グレイトフルデッド(牝11歳、
父ハーツクライ、
母ヴィアンローズ)が、リザーブ価格が最高の350万円と発表されている。さらに、現役時に
JRAダートで3勝を挙げた
エビスオール(牝18歳、父チーフシアトル、
母オークションキャット)は、
マジェスティックウォリアーを受胎し、300万円のリザーブに設定されている。
冬季繁殖馬セールは、午後1時に開場し、午後2時からセリが始まる。当日はライブ配信(https://live.jbis.or.jp/)もあるので、ぜひご注目いただきたい。
スポーツ報知