先週木曜(19日)、この冬小倉に滞在している
原優介騎手(22)の姿が美浦トレセンにありました。小倉から駆け付けたのは、
根岸S(29日、ダート1400メートル=1着馬に
フェブラリーS優先出走権)で騎乗する
オーロラテソーロの感触をつかむため。「小倉に行く前に乗せていただくことは決まっていて、1週前の木曜は絶対に戻ろうと思っていたんです」。言葉の端々から熱い思いが伝わってきます。
騎乗依頼が来たのは年明けすぐ。「確か1月2日だったと思うんですけど、年が明けて今年も頑張るぞ! と思っていた時に年末(阪神JF=
ミシシッピテソーロ5着)のようなビッグチャンスを頂けて、めちゃくちゃうれしかったです」と声を弾ませていました。
実は、ずっとこの馬のことを気にかけていたそうなんです。「デビュー前の攻め馬に乗せてもらって“背中のいい馬だな”と思っていました。デビューしてしばらくは勝てなかったんですけど、適条件を見つけてからはオープンまで行って、攻め馬の感触は間違いなかったなと思いました。ずっと乗りたいなと思っていたけど重賞も勝っているような馬。なかなかそんなチャンスはないじゃないですか。だから、騎乗依頼が来た時は本当にうれしかったですね」
昨年からの自身の変化も依頼を引き寄せたのかもしれません。
「昨年末あたりから、勝負服や帽子なども思い浮かべてイメージトレーニングをするようにしたんです。思い通りにいかないことも想定しているので、焦らなくなりましたね」
入念にイメージトレーニングを重ねたことがいい方に出ているようで、実際に今年は7番人気の
トーセンメラニーで差し切る(7日=中山2勝クラス)など、好プレーが光ります。
年明け早々に訪れた大きなチャンス。「メンバーも揃っていますけど、レースのペースを握れると思っています。
ステップレースなので、結果を出して
フェブラリーSも乗せてもらえるように、万全の態勢で臨みたいと思います」と気合十分。人馬ともに、大舞台へ向けた大事な一戦になりそうです。
(美浦の燃える若手騎手発見女子・三嶋まりえ)
東京スポーツ